オンリーワンならナンバーワンじゃないの?(昔の記事)
タイトルから分かると思いますが、SMAPのヒットソング「世界で一つだけの花」についてです。
この曲、どうもひっかかる。
なんか好きになれないんですよね。
で、考えた。
「ナンバーワンにならなくてもいい」のところ。
ナンバーワンを目指して頑張ってる人にとっては、自己否定されてるみたいで気分悪いんじゃないかと思うんです。
競争競技はダメですか?
とか考えてたら、今年の選抜高校野球の入場曲ですか。
何か優勝しづらいなあとか考えちゃわないか。
歌詞へのツッコミを続けると、
「花屋の店先に並んだ花を見ていた…どれもきれいだね」
当たり前でしょ。
売り物なんだから。
栽培している人が丹精こめて育てた中から、なおかつ、見栄えよく上手に咲いた花だけ花屋さんにくるんじゃないの?
もう、ここで競争してきたナンバーワンの花達なんじゃないんですか?
それに、もう切花なので、その先がその花にはないところも気になる。
野に咲く花なら、種を残し、枯れていくことができるけど、花屋の花にはそれができない。
ちょっと、花屋の花って可哀想になってきません?
「そうさぼくらは世界で一つだけの花、一つ一つ違う種を持つ、その花を咲かせることだけに一生懸命になればいい」
「その花を咲かせることだけ」の「だけ」って言葉が引っかかる。
どうも自分のこと「だけ」やればいいみたいにとれてしまう。
後、「その花」がどんな花なのか分かる人ってどれくらいいるんだろ?
これが私の生きる道って分かって、頑張ってる人ってどれくらいいるんだろ?
ほとんどの人が分かんないんじゃないかと思います。
とはいえ、ここで「その花を咲かせることだけに一生懸命になればいい」と言ってるところは評価。
最後の最後の、「ナンバーワンにならなくてもいい、もともと特別なオンリーワン」の部分が強調されるとちょっと…
自己努力なしでも、「もともと」特別なオンリーワンだもんねと開き直る輩がでてきそうなので。
最後に屁理屈。
「オンリーワンなら競争相手いないからナンバーワンだね」です。
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