学校の宿題の「読書感想文」とは
学校で出される夏休みの宿題の読書感想文は、
「青少年読書感想文全国コンクール」
を対象にしています。
なので、そのコンクールに合わせた文章を書くことになります。
◇子どもや若者が本に親しむ機会をつくり、読書の楽しさ、すばらしさを体験させ、読書の習慣化を図る。
◇より深く読書し、読書の感動を文章に表現することをとおして、豊かな人間性や考える力を育む。更に、自分の考えを正しい日本語で表現する力を養う。
これが、コンクールの開催趣旨です。
一つ目は、コンクールだからというわけでもないので置いときます。
二つ目をきちんと意識して書くことが必要となります。
「読書感想文」とは。であれば、
本を読んだ感想について書かれた文章
となります。なので、
「本文を抜き出す→それについて思ったことを書く」のループでも読書感想文ではあります。
しかし、夏休みの宿題の「読書感想文」は「青少年読書感想文全国コンクール」の学校予選作品なので、その趣旨に沿った文章でなければなりません。
小論文などの記述式のものも、趣旨に沿った文章を書かなければなりません。
Q:何をどう書けばいいかわかりません。どうすればいいですか。
(前略)自分の生き方や経験と本の世界とを照らし合わせると、いろいろなことが見えてきます。感じたこと、思ったこと、連想したことなど、(中略)何をどう書けばいいのか、自分が一番言いたいことは何なのかがはっきりしてきます。書き終わった時には、それまでとはどこか少し違った自分になっていることに気づくはずです。
上は、コンクールのQ&Aでの回答です。これに書くべき内容が出てますね。
○自分の生き方や経験と本の世界との関連性
○自分の一番考えたことを言いたいことは何か
○それまでとはどこか少し違った自分(つまり、成長した自分)
この3つのことが含まれる文章を書く必要があるということになります。
できることなら、それぞれの学校から、夏休み前にこう言ったことを伝えてほしいわけですが、これだけのレベルで文章を書ける子はほとんどいないので、「全員」にこの課題を課すこと自体が無理な話と言えば無理な話なんですけどね。
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